こんにちは!!
今回は、「ヴィニエティ ザブ グリッロ」についてご紹介いたします。
製造元の「ヴィニエティ ザブ」は、1980年にアデュア ヴィッラが設立したワイナリーです。
彼の古くからの友人でファルネーゼの主任エノロゴ、フィリッポ・バッカラーロの協力のもと経営を続けてきましたが、ファルネーゼグループが引き継ぎ、独自で所有しています。
シチリアは葡萄栽培に適しており、高品質な上に量もとれます。
量があれば価格を抑えられ、価格と品質のバランスを追及するには優れた土地です。
葡萄は自家畑25haからと、契約農家からの買取り葡萄を使っています。
葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、ザブではアブルッツオでファルネーゼが行っているのと同様に、区画に対して支払います。
収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来、契約農家はザブの成長を自らの誇りととらえています。
2010年からはサンブーカ ディ シチリアの生産者協同組合でワインが造られています。
スタンダードクラスは主に組合員の畑を、トップキュヴェは自社畑のものを使います。
醸造設備は、主に組合のものを使用していますが、クロスフロー・フィルターなど、ファルネーゼが持ち込んだものもあります。
グリッロは、マルサラ用の葡萄でしたが、近年広く知られるようになり、現在ではシチリアを代表する白ワイン用品種となりました。
柔らかくプレスした後、香りを引き出すために低温で発酵。
熟成はステンレスタンクで3~4ヶ月行います。
爽やかな花の香りと一緒に、エキゾチックな果実の香りが感じられます。
フレッシュでありながらとろりした厚みがあり、後味には心地よいほろ苦さを感じます。
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